ドメイン移管の流れとは？
仕組みやよくあるトラブルをわかりやすく解説

2024/08/02
2024/08/12

ドメイン移管とは？

ドメイン移管について

ドメイン移管とは、現在利用しているドメイン管理会社を他の管理会社に変更することを指します。

これは、サーバー移行とは異なり、主にドメインの契約や更新をより簡単に管理するため、または管理業者をさまざまあな理由から変更したい場合に行われることが多いです。

ドメイン移管のメリットとして、契約管理の簡略化や複数のドメイン管理が一元化されること、そして更新料金が安くなる場合もあります。

ドメイン移管はどんな時に必要？

ドメイン移管が必要となる状況はさまざまです。

たとえば、現在のドメイン管理会社のサービスや料金に不満がある場合、新しい会社に管理を依頼することで問題が解決されることがあります。

また、複数のドメインを持っている場合に、一つの管理会社でまとめて管理することで、契約や更新の手間を大幅に軽減できることも理由の一つです。

ドメイン移管の手順

1.現在の登録情報の確認

まず最初に行うべきは、現在管理しているドメインの登録情報を確認することです。ドメイン移管をスムーズに行うためには、正確な登録情報が必要です。

誤った情報が登録されている場合、管理会社からの承認など重要な連絡が届かない場合があり、移管手続きが大幅に遅れてしまう原因となります。

特に、登録者の名前、メールアドレス、住所などが正しいかどうか必ずチェックしてください。これにより、移管手続きが遅れるトラブルを防ぎやすくなります。

利用しているドメインやレンタルサーバーの管理アカウントへログインすることで、登録している情報を確認できますが、もし制作会社に管理を依頼していて自分たちでは確認できない場合は内容の提示・確認を早めに頼んでおきましょう。

2.Whois情報の更新と公開解除

次に、Whois情報を更新し、公開解除を行います。

Whois情報とは、ドメインに関する登録情報が公開されているもので、これが最新で正確であることを確認する必要があります。さらにWhois代理公開サービスを利用している場合は、これを解除する必要があります。

これにより、ドメイン移管の際に必要な認証コードを正しく取得できます。

もし誤ったWhois情報が登録されている場合、移管に必要な連絡が届かないので作業を進めることができなくなってしまします。

あらかじめWhois検索サービスなどを使って確認しておくことも有効です。

実際の検索結果表示画面

さくらのWhois検索はこちら

3.移管コード（Auth Code）の取得

ドメイン移管のためには、移管コード（Auth Code）を取得する必要があります。

このコードは現在のドメイン管理会社に申し込むことで発行されます。移管コードはセキュリティの重要な要素なので、第三者にはくれぐれも漏らさないように慎重に扱ってください。

4.移管先レジストラへの申請

移管コード（Auth Code）を取得したら、次は移管先のレジストラ（新しいドメイン管理会社）への申し込みを行います。

移管先のレジストラには、取得した移管コードと必要な情報を提供し、移管手続きを進めます。手続きはオンラインで完了することが多いですが、必要な書類がある場合もあるので確認しておくと良いでしょう。

5.移管完了の確認

最後に、移管手続きが完了したことを確認します。

新しいレジストラから移管完了の通知が届くことが一般的です。

通知を受け取った後、ドメインの管理が新しいレジストラのアカウントに移行できているかを確認しておきましょう。また、移管後もWhois情報やネームサーバーの設定などを再確認し、必要に応じて再設定しましょう。

ドメイン移管にかかる費用

レジストラごとの料金比較

ドメイン移管を行う際には、レジストラごとの料金を比較することが重要です。

例えば、国内で人気のあるXserverドメインでは、通常のドメイン移管費用が他社と比較して安価であることが特徴です。

一方、国際的なレジストラでは、サポート体制や追加サービスにより料金が異なることがあります。ドメインの種類（例えば、.comや.jpなど）によっても料金が変わるため、事前に詳細な料金表を確認しておくことが必要です。

追加費用の可能性

ドメイン移管の際には、基本的な移管費用以外にも追加費用が発生する場合があります。

例えば、現在のドメイン登録が有効期限に近い場合、移管を行う際に自動的にドメインの更新が行われ、その更新費用が請求されることがあります。

また、Whois情報公開の解除やレジストラロックの解除にも料金が発生する場合があります。これらの追加費用についても事前に確認して、予算を立てることが重要です。

ドメイン移管によくあるトラブルと対策

認証コード（Auth Code）のトラブル

ドメイン移管の手続きの中で、移管コード（Auth Code）の取得がかなり重要なステップとなります。

この認証コードを正確に取得し、新しいレジストラに提供する必要がありますが、この過程でよくあるトラブルとしては、認証コードが誤って入力されることやコードが期限切れになることが挙げられます。

特に、古いWhois情報を更新していないと、重要なメールが届かず新しい認証コードが発行できない場合もあります。

移管先レジストラとのコミュニケーションミス

ドメイン移管の流れにおいて、現在のレジストラと新しいレジストラの間で正確な情報共有が欠かせません。

しかし、契約内容や必要な手続きについて明確に理解していない場合、コミュニケーションミスが発生しやすくなります。

また、新しいレジストラに申し込みを行う際の指示が曖昧であったり、一部の手順が省略されてしまうこともあります。これにより、ドメイン移管の完了が遅れることがあります。

費用に関する問題

ドメイン移管にかかる費用についても注意が必要です。レジストラごとに料金が異なり、契約更新の際に追加の費用が発生することもあります。

例えば、移管元での手続き料金とは別に、新しいレジストラでの初期設定費用が掛かることがあります。また、契約期間の違いやキャンペーン価格の適用など、情報を正確に把握していないと予期しない費用が発生する可能性があります。

解決策のまとめ

これらのトラブルを回避するためには、まず現在の登録情報を正確に管理し、定期的に更新することが重要です。

認証コードの取得時には、正確な情報を提供し、期限を確認することがトラブルの防止につながります。また、新しいレジストラと緊密なコミュニケーションを取り、手続きの各ステップをしっかり確認することが大切です。

さらに、費用に関しては事前に詳細な情報を精査し、予算内で計画的に進めることが重要です。こうした対策を講じることで、スムーズで安心なドメイン移管を実現できます。

まとめ

  • ドメイン移管とは、ドメインを管理する会社を別の会社に変更する手続きのことで、サーバー移行とは異なります。ドメイン移管のメリットとしては、契約管理が楽になり、複数ドメインの管理が統一されやすくなり、また更新料金が安くなることが挙げられます。
  • 具体的な手順としては、まず現在の登録情報を確認し、Whois情報の更新と公開解除を行います。その後、移管コード（Auth Code）を取得し、移管先のレジストラに申請します。移管が完了したら、手続きが完了したか確認します。費用はレジストラごとに異なるため、比較が必要です。さらに、認証コードのトラブルやコミュニケーションミス、費用に関する問題にも対策方法を用意しておくことが重要です。
  • また、ドメイン移管がスムーズに進行するためには、条件確認や有効期限の確認が不可欠です。特に、Whois代理公開サービスの解除やレジストラロックの解除、新規登録から60日未満だと移管ができない場合もありますので、その点にも注意が必要です。

ドメイン移管をなめたらいかん！