キントーンでまず作るべきアプリは?
構成を考えてみよう
前回までのあらすじ
前回の投稿ではキントーンを初めて触ってみた感想や設計についての考えをまとめました。
今回は設計の1つである「どのアプリから作るか」を当時のことを絡めながら考えていきたいと思います。
まず作るべきアプリは?
マスターとなるアプリから作ろう
前回の投稿では「土台となるマスターから設計しよう」と書きました。なぜなら、マスターはデータベースの様なもので、最初に作ってしまえば他のアプリにデータを転用できるからです。
例えば「顧客台帳」のようなマスターアプリを作りましょう。この中には自社の顧客の社名や住所、代表者名や電話番号など基本的な会社情報をレコードとして保存しておきます。
そうする事で、他のアプリからマスターのデータを参照して表示させたり、計算式に組み込んだりと設計の幅が広がります。
キントーンはアプリ間の連携がすごく重要なので、あらかじめ他アプリから引き出せるような設計にしておくと後からの修正や機能追加もしやすくなります。
マスターの次は使用頻度の高いアプリを作ろう
マスターさえ作ってしまえば後の作成順はお好きにどうぞという感じです。特別な連携順序があるようなアプリ設計ならそれに従う必要がありますが、シンプルにマスターにデータを置いて使い回す様な仕組みであれば、その次の作成はなんでも良いです。なので使用頻度が高いものとしました。
実際に自分が作った例としては、マスターの次に顧客の「対応履歴」アプリを作成しました。このアプリは自社の顧客に対して行ったサポートの履歴などを蓄積するものです。なので、マスターから顧客情報と顧客をキントーン上で識別するためのナンバーを引っ張ってきて、後は内容を入力するというシンプル構造です。
この際にマスターからどうやってデータを引っ張ってくるかというと「ルックアップフィールド」を使います。このフィールドは指定のアプリ内から必要なデータを検索し、必要なデータを別アプリ内のフィールドに自動コピーしてくれるという機能です。使う側は顧客名で検索するだけなので、とても楽になります。
この辺の機能については改めて説明しますが、詳細は公式サイトをどうぞ↓
https://jp.cybozu.help/k/ja/user/app_settings/form/lookup/whats_lookup.html
こういった機能を駆使しながら他のアプリもどんどん作っていきましょう!
機能を把握して構成していこう
キントーンには先ほど説明した「ルックアップ」の他にたくさんの機能が備わっています。それに加えてJavascriptやCSSなどのプログラム入力、API連携によるカスタマイズも可能となってますので、これらの使い方を把握しておくと設計や構築の幅がかなり広がります。
初めはキントーンに備わっている機能で充分設計できるので、難易度高めなコード作成やAPI連携は追々使いながら覚えいくのも良いかなと思います。自分は構築上、キントーンで再現できない事があり、やむを得ず調べまくって勉強しました。
次回はもう少し具体的なキントーンの使い方に進めていければなと思います。公式サイトに書いてあることだけでも充分使いこなせるかと思いますが、実際に使ってきた自分が感じたことなどを参考にしてもらえればなと思っています。
では、また次回!
ノーコードでは済まされないにゃ