あなたのパスワード、
もう流出してるかも?
メモ帳管理の危険性と安全な管理方法

メモ帳でパスワードを管理する危険性とリスク

パスワードの管理はどうしていますか?危ないとわかっていても「まぁいっか」でメモ帳に残したりその辺に書いてそのままにしたりしてしまう方も多いかと思います。

デジタル社会において、それがいかに危険かを理解してもらいリスクを抑えた管理方法を紹介するのがこの記事の目的です。パスワード管理でお悩みの方や、そのままにしている方は参考にしてみてください。

盗難や紛失のリスク

手書きのメモ帳やスマートフォンのメモ帳にパスワードを記載しておくと、盗難や紛失のリスクが非常に高くなります。

例えば、カバンやポケットに入れていたメモ帳を意図せず落としてしまった場合、それを拾った第三者があなたの重要なパスワード情報を手にする可能性があります。しかも、紙のメモ帳は特にロック機能がないため、見つけられた後に簡単に内容を確認される恐れがあります。これは個人情報の漏洩に直結する重大な危険です。

ハッキングや不正アクセスのリスク

デジタルのメモ帳にパスワードを保存する場合、そのファイルがインターネットを経由したクラウドサービスにアップロードされることがあります。

この場合、クラウドサービスのセキュリティが不十分である場合や、フィッシング詐欺に引っかかってアカウント情報を盗まれた際には、パスワードを含む全ての記録が不正アクセスされる危険性があります。

このようなリスクを避けるためには、メモ帳アプリを利用するならば、強固なセキュリティ対策が施されているサービスを選ぶことが重要です。

紙のメモ帳とデジタルメモの違い

紙のメモ帳とデジタルのメモ帳にはそれぞれ異なるメリットとデメリットがあります。紙のメモ帳は電源が不要で、インターネット接続も必要ありません。

しかし、時間経過によって紙やインクが劣化するため、長期間の保存が難しいですし、盗難や紛失が原因で悪用されるケースも考えられます。

一方、デジタルのメモ帳は検索やコピーが容易で、複数のデバイス間で同期できるなど便利な機能が多いですが、セキュリティリスクが伴います。クラウドストレージを含むデジタルメモの利用には、必ず十分なセキュリティ設定が必要です。

使い回しパスワードも危険

少し話は変わりますが、一つのパスワードを複数のアカウントで使い回すこともまた、大きなリスクを伴います。一つのサービスでパスワードが漏洩した場合、同じパスワードを使用している他のサービスにも不正アクセスが及ぶ恐れがあります。実際に、調査によると60%以上の人が同じパスワードを使い回しているという結果が出ており、これは非常に危険です。パスワード管理には、メモ帳ではなく専門のパスワード管理ツールを利用し、各サービス毎に異なる安全なパスワードを設定することが推奨されます。

安全なパスワード管理方法

専門のパスワード管理アプリを使う

パスワードを安全に管理するために、専門のパスワード管理アプリがおすすめです。このようなアプリは、すべてのパスワードを一元管理し、セキュリティを強化します。

アプリによっては、各サイトやサービスごとに異なるパスワードを生成し、自動的に保存してくれる物もあります。パスワードの使い回しを避け、より強固なセキュリティを実現できます。また、一度設定したパスワードを忘れた場合でも、管理アプリを開けば確認できるので安心です。

OS標準のセキュリティ機能を活用する方法

パスワード管理には、OS標準のセキュリティ機能を活用する方法もあります。

例えば、WindowsやmacOSにはビルトインのパスワード管理機能が搭載されており、安全にパスワードを保存・管理することができます。

Windowsの「Windows Hello」、macOSの「キーチェーンアクセス」などは、IDやパスワードを安全に記憶し、必要なときに自動的に入力してくれる便利なツールです。これらの機能を使用することで、安全にパスワードを管理することができ、意図せぬ情報漏洩リスクを軽減できます。

パスワードを自分で覚えやすくするテクニック

パスワードを自分で覚えやすくする工夫も大切です。長くて複雑なパスワードは安全性が高いですが、難しすぎて忘れてしまうことも多いです。

一つの方法は、覚えやすいフレーズを組み合わせてパスワードを作ることです。たとえば、好きな曲の歌詞や自分の誕生日などを基にして、数字や記号を交えながら作成するのも良い方法です。

また、頭文字を取ってパスワードを作る方法もおすすめです。重要なのは、見覚えのあるパターンを繰り返し使わないことと、定期的にパスワードを変更することです。

パスワード管理のベストプラクティス

複数の異なるパスワードを使用する

同じパスワードを使い回すことは非常に危険です。2022年に行われたアンケート結果によると、60%以上の人が同じパスワードを複数のサービスで使用しています。

一度でも流出した場合、他のすべてのアカウントが危険にさらされるリスクが高まるので、複数の異なるパスワードを使用することで、このリスクを大幅に減少させることができます。

定期的なパスワード変更の重要性

パスワードの定期的な変更も重要です。特に、過去に一度も変更していないパスワードや、長期間同じものを使用しているパスワードは、ハッキングの対象になりやすいです。ヤフー株式会社の調査によると、IDとパスワードを11個以上管理している人が約34%いますが、これらすべてのパスワードを定期的に見直し、変更を行うことはセキュリティ対策として非常に有効です。

パスワードの代わりに他要素認証を設定する

パスワード単体でのセキュリティは今や不十分とされることも多く、他要素認証(MFA)を設定することが推奨されます。

MFAとは、パスワードに加えて、追加の認証情報を要求するセキュリティ機能です。これにより、パスワードが不正アクセスされた場合でも、さらなるセキュリティレイヤーが情報を守ってくれます。スマートフォンのメモ帳やメモアプリを使用してパスワードを保存する場合でも、アプリ自体のロック機能を活用し、二段階認証などの設定を行うことで、セキュリティを強化することが可能です。

まとめ

安全なパスワード管理とは

安全なパスワード管理とは、パスワードを適切な方法で保存し、第三者による不正アクセスのリスクを最小限にすることです。

パスワードをメモ帳やエクセルファイルに記録することは危険であり、リスクがあります。手書きのメモ帳やスマートフォンのメモ帳機能を使用してパスワードを管理する場合、盗難や紛失、不正アクセスといったリスクが伴います。なので、専門のパスワード管理アプリやOS標準のセキュリティ機能を活用することが推奨されます。

リスクを最小限にするための方法

リスクを最小限にするためには、いくつかの複数の異なるパスワードを使用することです。同じパスワードを複数のサービスで使用することは非常に危険です。

次に、定期的なパスワード変更を心がけることが重要です。また、パスワードの代わりに二段階認証や生体認証など他要素認証を設定することも効果的です。

パスワード管理のベストプラクティスに心がけることで、IDとパスワードの安全性を確保できるでしょう。

パスワードはランダムに付けて、定期的に変えるのが最強にゃ