パソコンはつけっぱなしでも大丈夫?
気になるリスクと対策を解説

パソコンをつけっぱなしにするメリット

これから長期休暇などでパソコンの電源をつけっぱなしにしてしまう方もいるかと思いますが、そのメリットとデメリットを把握しておきましょう。

起動を待つ必要がなくなる

パソコンをつけっぱなしにする最大のメリットの一つは、起動を待つ必要がなくなることです。多くの人が朝に仕事を開始する際、パソコンの起動に時間がかかることにストレスを感じることがあるかと思います。

特に、スペックが高くないパソコンや、大量のプログラムがインストールされているものでは、起動にかなりの時間がかかる場合があります。ひどいケースだと30分前後待って起動したかと思えばものすごく動作が遅いなんてこともあります。

電源を常につけっぱなしにしておけば、これらの問題が解消され、スムーズに作業を始められます。また、ゲームをプレイする方には、すぐにゲーム画面にアクセスできる点も便利です。

共有やリモートデスクトップを活用できる

パソコンをつけっぱなしにしておくと、リモートデスクトップやファイル共有の機能をフルに活用することができます。

例えば、在宅勤務が多い方や複数のデバイスで作業を行う方にとって、リモートデスクトップは欠かせないツールです。電源が入っていないとこの機能は利用できませんが、つけっぱなしにしておくことで、いつでもどこからでもパソコンにアクセスできるようになります。

さらに、ファイル共有をパソコンで行う場合も電源が付いてなければいけません。

パソコンをつけっぱなしにするデメリット

電気代の増加

パソコンをつけっぱなしにすることで、電気代が増加します。例えば、ゲーミングパソコンの場合、消費電力が高いため1カ月の電気代が数千円に達することもあります。これは、通常のノートパソコンやデスクトップパソコンについても同様です。

電気代を節約するには、スリープモードやシャットダウンの適切な使い方、そしてディスプレイの明るさ設定で軽減されることがあります。

ハードウェアの寿命短縮

つけっぱなしにすることで、パソコンのハードウェアの寿命が短くなる可能性があります。特に、モニターやメモリ、ハードディスクドライブなどが長時間の使用で劣化しやすくなります。

このため、定期的に再起動を行い、過度な負荷を避けることが重要です。また、消耗部品の定期交換もパソコンの長寿命に寄与します。

発熱リスクと冷却の重要性

パソコンを長時間つけっぱなしにすると、発熱が問題となります。特に高スペックなゲーミングPCにおいては、冷却が不十分だとオーバーヒートによる障害が発生する可能性があります。

このため、冷却機能の充実したシステムを使用するか、ファンや冷却パッドを追加するなどの対策が求められます。デスクトップパソコンの場合は風通しの良い場所に置くことも重要です。

つけっぱなしによるトラブル対策

省電力モードの設定

パソコンを長時間つけっぱなしにする場合、省電力モードの設定が重要です。通常の使用中は画面が点灯し続けるため、電気代がかさむ可能性があります。

省電力モードに設定することで、使わない時に画面が自動的に暗くなるか、スリープ状態になるため、電力消費が抑えられます。特にノートパソコンで設定を行うとバッテリー寿命の延長にもつながります。

定期的な再起動の重要性

パソコンを長時間つけっぱなしにしていると、メモリが逼迫し、動作が遅くなることがあります。そのため、定期的に再起動することが重要です。再起動を行うことで、メモリの解放が行われ、パソコンの動作が安定します。また、再起動はシステム更新のインストールや問題の修正にも役立ちますので、週に一度程度は再起動を行うことをおすすめします。

置き場所の改善と冷却

パソコンをつけっぱなしにすると、発熱が避けられません。特にデスクトップパソコンやゲーミングPCでは冷却が重要です。

パソコンが発熱すると、ハードウェアの寿命が短くなる可能性があるため、適切な冷却が必要です。パソコンの置き場所を風通しの良い所にし、必要に応じて冷却ファンやクーラーパッドを利用することで熱を効果的に逃がすことができます。

消耗部品の定期交換

PCをつけっぱなしにしていると、部品の消耗が早まる場合があります。特に熱に影響を受けやすいファンや電源ユニット、そしてストレージデバイス(HDDやSSD)は定期的なチェックと交換が重要です。

定期的なメンテナンスを行うことで、パソコンの寿命を延ばし、安定した性能を維持することができます。消耗部品の交換時期を見極めるためには、定期的な点検も重要です。

まとめ

  • パソコンをつけっぱなしにすることは、特定の条件下ではメリットがある一方で、デメリットも少なくありません。メリットとしては、起動時間を短縮し、リモートデスクトップを利用する際に便利です。また、長時間のデータ処理やダウンロードにも適しています。
  • デメリットとしては、電気代の増加、ハードウェアの寿命短縮、そして発熱リスクが挙げられます。これらのリスクを軽減するためには、適切な省電力モードの設定や定期的な再起動が重要です。また、冷却システムの見直しや消耗部品の定期交換も必要です。
  • ノートパソコンやゲーミングパソコンの場合、消費電力が高くなるため、適切な設定や使用環境の管理が必要です。画面の明るさを調整したり、スリープモードを活用することで、電気代を節約することもできます。
  • 最終的には、パソコンの使用目的や使用環境に応じた適切な設定と定期的なメンテナンスが重要です。これにより、パソコンをつけっぱなしにする際のデメリットを最小限に抑え、快適な環境を維持することができます。

用がないなら電源切れにゃ!